ステンドグラスの豆知識
窓から注がれる太陽の光を受けてキラキラと宝石のような美しさを室内に届けるステンドグラス。
ヨーロッパなどの教会に行って圧巻のステンドグラスに魅了された方も多いのではないでしょうか。
そんなステンドグラスについてご紹介します。
アルヴェールで取り扱っている自分の家に飾れるサイズのステンドグラスもご紹介しますのでチェックしてみてくださいね。
ステンドグラスとは
ステンドグラス (stained glass) は、エ字形の断面を持つ鉛のリムを用いて着色ガラスの小片を結合し、絵や模様を表現したもの。ガラスに金属酸化物を混入することで着色している。教会堂や西洋館の窓の装飾に多く用いられる。外部からの透過光で見るため、人の目に非常に美しく写る。
色とりどりのガラスをちりばめて作られたステンドガラスは、まさにヨーロッパの教会を代表するものです。
実際にヨーロッパの教会を訪れてみると、教会の中には照明が無くろうそくだけか、あったとしても非常に限られています。
そのため、昼でも教会内は薄暗い厳かな雰囲気が漂うのですが、ふと視線をあげてみると…
太陽の入射角によって見るたびに印象の変わるステンドグラスが輝いているのです。
その、普遍的でない美しさに昔の人も神聖な気持ちを見出していたのかもしれません。
ステンドグラスの歴史
出典 http://www.stained-glass-mie.com/
ステンドグラスの歴史は古く、7世紀ごろより始まりましたが、現代に見られるようなスタイルが確立され出したのは12世紀ごろと言われています。
12世紀初頭に、ガラスに色付けをする技法が生み出され、それによってより詳細に、凝ったデザインのステンドグラスが作られるようになりました。
元々は、版画のような白黒プリントをもとに作っていたステンドグラスでしたが、黄色や緑などの色が付けられるようになったことで、髪や服のハイライトを表現することができるようになり、より立体感のあふれる装飾がなされるようになりました。
特に黄色は、王様や英雄たちの王冠を表現するのにうってつけでよく使用されました。
失われた技術と復興の道のり
16世紀ごろまでは、ステンドグラスの人気や需要も高く栄えましたが、その後、次第に作られなくなっていき、18世紀までにはその精巧な技術を持つ職人が途絶えてしまいました。
19世紀になって、中世の頃のこの職人技を復活させるべく力が注がれました。
その結果、何とか当時の技術を取り戻し、世界中に広がっていきました。
ステンドグラスの広がり
ステンドグラスはこのように歴史も古く、また作れる職人も限られていた貴重なものでしたので、主には教会などに神聖なものとして納められていました。
その後、近世になるとステンドグラスも工場生産が可能になったこともあって一般的に広まってきました。
次第に、イギリスやフランスなどの一般家庭の窓にも、オシャレにアレンジされて装飾されるようになってきました。
この頃になると、必ずしも宗教的なシンボルだけでなく、自然のものをあしらったステンドグラスも出てきました。
近代になると、アールヌーヴォーのスタイルを取り入れた植物モチーフは特に人気となりました。
特に、植物モチーフのものはキッチンやインテリアとしても取り入れやすく、現代でも人気となっています。
日本の家屋で窓にステンドグラスをはめ込むことはなかなか難しいですし、インテリアなどをトータルで考えなければいけないので二の足を踏んでしまいそうですが、アルヴェールでは小さなサイズの製品もたくさん揃えています。
こんなコンパクトなサイズなら、出窓にそっと置いておくだけで、日中はキラキラと素敵な輝きを家の中に届けてくれます。
また、室内のライトのそばに置けば、ライトの光を受けて輝きます。
絵を飾るように置いておけば、光の受け方によって見え方の変わる素敵なインテリアの出来上がりです。
他にも、ステンドグラスを用いたこんな衝立もオシャレですね。
移動も簡単なので、気分に合わせて気軽に模様替えができる便利な代物です。
植物モチーフの他にも、このような幾何学模様のステンドグラスだとシンプルな家具にも合わせやすく、アンティーク初心者にもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
中世から、衰退してはまた復活して今日までその輝きを持ち続けるステンドグラス。
見るたびに色合いが変わる、ステンドグラスを自分の家に飾れたらなんて素敵なことでしょう。
アルヴェールには、様々な模様のステンドグラスで装飾された高品質のアンティーク商品を用意しています。
ぜひ、自分だけのステンドグラスを見つけてくださいね。